そばってどんな作物?
由来
そばは、タデ科の一年生作物で、原産地は東アジア北部です。中国、朝鮮から日本に渡来し、ロシアで多く栽培されています。
日本への渡来は早い時期だったようで、全国の縄文時代の遺跡には、そば栽培の跡が見つかっています。そばは寒冷地や荒れ地で作られるほど、その味がよいと言われていいます。やせた土地でも作ることができたため、米の代用食として「そばがき」などにして食べられていました。
そばが現在のそばのような「そば切り」という形になったのは、江戸時代のことです。手軽に食べることができることから、庶民の間に定着していったようです。
日本では、そばを食べる他に、そばがらを枕に使用するなど、昔から日本人にとって無くてはならない植物のひとつになっています。
特徴
そばは、茎が赤みを帯び、白い花をつけます。荒地でも良く育ち、果実の胚乳でそば粉を作ります。そば粉の作り方によって、できあがった麺の色が違ってきます。
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- 田舎そば
色の黒いそばです。そば粉を作る際、果実の殻の部分を入れて作るため、殻の色が出て黒い色の麺になります。 - 更科そば
色が白っぽいそばです。そば粉を作る際、田舎そばとは反対に、果実の殻の部分を入れずに作るため、殻の色が出ずに白っぽい色の麺になります。
効能
そばには、他の雑穀には含まれていないルチンが多く含まれています。ルチンは、ポリフェノールの一種で欧米では薬として使用されています。
ルチンの主な効能は・・・
- 毛細血管を強くし、高血圧を予防する。
- 血圧を下げ、心臓病・脳血管障害を予防する。
- すい臓の機能を活性化し、糖尿病を予防する。
- 脳細胞を活性化し、記憶力を向上させ、ボケを防止する。
ルチンの理想的な摂取量は、1日約30mgと言われていますが、そば一食分(100g)に約100mgのルチンが含まれているため、1日1回そばを食べれば、必要な量のルチンが摂取できます。このルチンはビタミンCと一緒に取るとよいとされており、ビタミンCが含まれる「ねぎ」などを、薬味として入れてそばを食べるとより効果的です。
この他、そばに含まれるコリン(水溶性ビタミンの一種)やたんぱく質、ビタミンEが肝臓を守ってくれるため、お酒を飲む前にそばを食べると効果的です。
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産地レポート
JA遠州中央でも、山間部地域でそばを栽培していますが、ほとんどが自家消費や地元の店舗に卸しているもので、一般の流通用になっているものはありません。
そばの実は、稲などと違って一斉に熟すことは無いため、7~8分程度熟した段階で収穫します。収穫が遅れると熟しすぎてしまうため、無駄なく収穫するには、そばの実が熟した順番に1つずつ手で収穫する必要があります。
そばは、今では麺になっているものが一般的ですが、麺にして食べるようになったのは、比較的最近のことです。昔ながらの伝統的な食べ方に「そばがき」があります。そばがきは、そば粉を熱湯でこねて、餅状にしてつゆをつけて食べる方法ですが、あまり「美味しいもの」ではなかったようです。
そばミニ百科
生蕎麦
そば屋の看板によく書かれている「生蕎麦」という文字。これは「きそば」と読み、本来の意味は、「つなきを使わずにそば粉だけで打ったそば(生粉打ちそば)」という意味です。
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江戸時代中期以降、そばを打つ際に、麺のつながりをよくするために小麦粉をつなぎとして使うようになりました。時が経つにつれて、小麦粉の量がだんだんと増え、そばの品質が低下してきました。小麦粉とそば粉の割合が2対8の粗悪なそばの代名詞として「二八そば」という言葉が使われ、高級店が品質の高さを強調するために「生蕎麦」や「手打ち」という言葉を使うようになりました。
現在では、「生蕎麦」という言葉を使うのは、この時代の名残で、必ずしも「生粉打ちそば」という意味で使っているわけではないようです。
おいしいそばの三要素
おいしいそばには、「そばそのもの」、「そばつゆ」、「三たて」の三要素がそろっていると言われています。
- そばそのもの
いかにそばの風味を損なわないかが大切。そば粉はとてもデリケートで、毎回同じ産地・同じ製粉所から仕入れても、その度に味や香りが違うと言われています。
また、そばは空気を嫌うため、そば打ちに時間をかけすぎると風味を損なってしまいます。30分程度で手早く打つのが理想的。 - そばつゆ
そばつゆは、「だし」と「かえし」を合わせて作ります。「だし」は鰹・鮪などの節や昆布でとり、「かえし」はしょう油・みりん・砂糖を合わせて作ります。
「かえし」は十分に寝かせて熟成させたものを使いますが、その熟成度や合わせ加減など、そばつゆの極意はこの「かえし」が握っていると言えます。 - 三たて
そばの食感と風味が一番いきるタイミングは、「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の三たてが一番と言われています。
引っ越しそば
現在ではあまり配られなくなった「引っ越しそば」ですが、江戸時代末期から、引っ越し先の家主や差配、向こう三軒両隣に配られるようになりました。
江戸時代末期に、「二八そば」が主流になり、そばが長く切れないことから、「おそばに参りました、末永く、細く長くおつきあいを」という意味を込めて、引っ越しそばを配るようになったという説があります。
年越しそば
大晦日に「年越しそば」を食べる風習は今でも残っていますが、江戸時代中期には庶民の間に根付いていたようです。
なぜ「年越しそば」を食べるようになったかについては、いろいろな説がありますが、現在でも一般的に知られているのは「そばのように細く長く生き、家運も末永く続くように」という説です。この他に、「切れやすいそばを食べて一年間の災厄と縁を切る」という説や、「お寺で年末に貧しい人を集めてそばをふるまったところ、翌年その人たちは運が向いて来たため」という説などがあります。
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